Profile

佐藤 正弘
Masahiro Sato, Ph.D.

*English version is coming soon.

専門

社会的学習, 環境経済学, ネットワーク科学

現在の研究テーマ

1.社会的学習
社会的学習(social learning)とは、他者を観測することや、他者との相互作用によって促進される学習である。社会的学習は人類と一部の動物に見られる高度な学習方法であり、知識の蓄積や伝搬を通じて、人類の発展に大きな役割を果たしてきた。当研究室では、社会的学習のメカニズムについて、製品普及のプロセス、新型コロナウィルスへの感染対策、人工知能間の学習など、様々な分野で理論的・実証的分析を行っている。

2.自然資本利用の経済分析
当研究室では、水資源を中心に、自然資本の利用についての経済学的分析を行っている。最近のトピックとしては、マルチユーザー環境下における地下水と表流水の連結利用、ディマンドリスポンス型の水資源管理システム、水資源の文化的生態系サービスの価値定量化などの研究を行っている。

3.人工好奇心の研究
人工知能は好奇心を持ち得るだろうか?人工知能研究においては、1990年代以降、心理学や脳科学の知見をもとに、学習プロセスにおける好奇心のモデル化が試みられてきた。当研究室では、こうした試みの一環として、進化プロセスや社会的学習を組み込んだ好奇心の実装方法について検討している。将来的には、惑星や海底などの極限環境での自律的探査、人間の行動に好奇心を抱くArtificial companionsの開発、人間社会における社会的学習で好奇心が果たす役割の解明など、様々な応用が考えられる。

関心キーワード

社会的学習, 水資源, バーチャル・ウォーター, 自然資本, 生態系サービス, 人口と食料問題, 気候変動適応, レジリエンス, ネットワーク, 情報, 人工知能・人工生命, 人工好奇心, ビッグデータ, 複雑系, 自己組織化

学位

1999年3月 学士(教養) (東京大学)
2001年3月 修士(学術) (東京大学)
2006年5月 M.A. Economics (ジョージタウン大学)
2015年9月 経済学博士 (京都大学)

略歴

1999年3月 東京大学教養学部卒業
2001年3月 東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻修士課程修了
2001年4月 内閣府政策統括官(経済財政-運営担当)付参事官(国際経済担当)付
2002年1月 内閣府政策統括官(経済財政-運営担当)付参事官(企画・経済対策)付
2004年4月 内閣府政策統括官(経済財政-運営担当)付参事官(企画・経済対策)付政策企画専門職
2004年7月 ジョージタウン大学経済学博士課程留学
2006年7月 内閣府国民生活局企画課政策企画専門職
2007年9月 慶應義塾大学経済学部非常勤講師(兼業、~2009年3月)
2008年7月 内閣府国民生活局企画課課長補佐
2009年7月 金融庁総務企画局市場課課長補佐
2011年8月 京都大学経済研究所准教授(先端政策分析研究センター所属)
2014年8月 内閣府経済社会総合研究所研究官
2015年10月 内閣府計量分析室参事官補佐
2017年4月 東北大学 大学院国際文化研究科 国際環境資源政策論講座 准教授

1999年東京大学教養学部卒、2001年同大学院国際社会科学専攻修士課程修了。2001年より内閣府経済財政政策担当。2004年より米国ジョージタウン大学経済学博士課程留学。帰国後、内閣府国民生活局企画課課長補佐、慶応義塾大学経済学部非常勤講師、金融庁総務企画局市場課課長補佐、京都大学経済研究所准教授、内閣府経済社会総合研究所研究官、内閣府計量分析室参事官補佐などを経て、2017年4月より現職。経済学博士。

2001年に「政策市場」の創設を提唱し、その理念に基づき、「官民協働ネットワークCrossover21」を立ち上げる。2009年、内閣府在任中に、日本初の本格的マルチステークホルダー・プロセス(MSP)による「社会的責任に関する円卓会議」を発案・創設。金融庁在任中は、政府内における国内排出量取引制度の設計に参画し、特に取引規制等の立案に貢献。2010年8月に、リオ+20に向けた官民有志の非営利組織として「地球サミット2012Japan」を創設し、国連の準備プロセスに参加するほか、政府にマルチステークホルダー・プロセスによる国内準備委員会(2011年7月発足)の設置を提言。

所属学会

環境経済・政策学会
人工知能学会
国際人工生命学会

教育活動

「環境資源経済論 I」「環境資源経済論 II」((東北大学大学院国際文化研究科)(平成30年度〜)
「環境経済学概論」(東北大学全学教育科目・基幹科目)(平成30年度〜令和3年度)
「ネットワーク科学概論」(東北大学全学教育科目・基幹科目・学際科目・基礎ゼミ)(平成30年度〜)
「自然資源論1」(東北大学大学院国際文化研究科)(平成29年度)
「環境資源政策論特別講義A」「環境資源政策論特別講義B」(東北大学大学院国際文化研究科)(平成29年度〜)
「国際環境資源政策論総合演習A」,「国際環境資源政策論総合演習B」(東北大学大学院国際文化研究科)(平成29年度〜)
「国際環境資源政策論特別演習A」,「国際環境資源政策論特別演習B」(東北大学大学院国際文化研究科)(平成29年度〜)
「資源経済論」(京都大学公共政策大学院, 京都大学大学院経済研究科)(平成24年度-平成26年度)
「持続可能性と政策」(京都大学公共政策大学院, 京都大学大学院経済研究科)(平成23年度-平成25年度)
「Public Policy and Law」(慶應義塾大学経済学部)(平成19年度〜平成20年度)

社会活動

平成28年度国家公務員採用総合職試験(行政、経済)試験専門委員
京都市いきいき市民活動センタースモールオフィス選定委員会委員(平成24年度, 平成25年度)
京都市市民活動総合センタースモールオフィス選定委員会委員(平成24年度, 平成25年度)
環境省生物多様性における資源動員戦略に関する検討会委員(平成25年度)
門真市幸福度指標調査研究会委員(平成25年度)
「持続可能性と幸福研究」ネットワーク 世話人
地球サミット2012Japan代表
一般社団法人 CEPAジャパン理事
一般社団法人 ワールドシフト・ネットワーク・ジャパン戦略ボード
官民協働ネットワークCrossover21設立スタッフ

趣味

ギター、薪づくり、家庭菜園、自転車、日曜大工など