夏越大祓〜上賀茂神社〜

大祓(おおはらえ)とは、毎年6月と12月に行われる、半年間の罪・穢を祓い清めて、次の半年を無病息災に過ごせるよう願う神事。6月下旬には、京都の多くの神社で夏越大祓(なごしのおおはらえ)が行われる。

そこで、今日ははじめて上賀茂神社に足を運んだ。

上賀茂神社は、正式名称、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)を祭る。神代の昔、神社の北北西にある、秀峰神山(こうやま)に大神が御降臨になり、天武天皇の御代(678)、現在の社殿の基が造営されたとされる。

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立砂(たてすな)。ご祭神が降臨したとされる、本殿後方の円錐形の神山にちなんだもの。

二の鳥居をくぐると、大きな茅の輪が設置されている。

「みな月のなごしの祓へするひとは ちとせのいのち のぶといふなり」

と唱えながら、左まわり、右まわり、左まわりと八の字に三回通って穢れを祓う。
茅の輪は朝から設置されており、参拝者は自由にくぐることができる。

また、参拝者は人間の形をかたどった人形(ひとがた)という紙切れに氏名と年齢を書き入れ、息を吹きかけて神社に託す。 罪・穢を移された人形は、参拝者の身代わりであろうか。

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夜になると、いよいよ神事がはじまる。
かがり火に照らされながら、神職たちが一列に並んで社に入ってくる。

まずは 茅の輪くぐりから。
昼間の雰囲気とはうってかわって、神職たちによる茅の輪くぐりは厳かで神秘的。
雅楽の音につつまれながら、ゆっくり八の字を描く。

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その後、神職たちは橋殿に移り、殿上で中臣大祓を奏上しながら、境内を流れるならの小川に人形を投げ入れていく。いわゆる人形流しの儀式である。

小川に投げ入れられた人形は、鴨川に合流し、やがて大海原に流されていく。自分の半年間の穢れも、これで流されただろうか。

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